がん患者、闘いの家計簿

 1月16日に闘いを終えられた金子明美さんの生活や活動を中心に、がん治療と家計の問題をとり上げたドキュメンタリー、「がん患者、闘いの家計簿」が札幌テレビ放送で再放送されます。

2010年3月6日深夜2時55分〜3時40分。
(あと数時間なのですが、関西では見る事が出来ないようなので、検索して動画のあるサイトを見つけました。見て良かったです。言葉になりません。)

参照:動画のあるサイト
TV小僧「NNNドキュメント がん患者、闘いの家計簿」

※念のため、VeohにあるTV小僧と同じ動画も埋め込んでおきます。
(読み込みに時間がかかるので、ページの最後にしています。)

 本当に良い活動=生き方を、残された事に頭が下がります。霊魂が不滅かどうか知る由もありませんが、真心や志と言う意味の「魂」はその影響を受けた者がいる限り消えないと思います。
 この方のブログ「最後まで諦めない がんと共に」にも励まされましたが、このドキュメンタリーの内容を偶然小耳にはさんで、障害年金についてのヒントを得て大変助かりました。北海道で飛ばして下さったタンポポの綿毛が、関西まで届いたのです。
 書籍化されて、岩波書店の本の紹介ページで数ページを読む事が出来ます。涙が止まりません。
http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0224990/






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NHKスペシャル「がん 生と死の謎に挑む」

 日曜日の「立花隆 思索ドキュメント がん 生と死の謎に挑む 」再放送は、テレビの前に陣取ってメモを片手に、しっかり見ました。癌経験者のくせに医学的な知識・情報には疎い私、この番組には教えられました。制作スタッフの方に感謝です(3Dの図解も効果大)。

 なぜ人はガンになるのか?ガン細胞とは何か?治癒の道はあるのか?

 1971年ニクソン大統領の「ガン戦争宣言」で、非常に多くの抗がん剤(制がん剤)が開発された。しかし現在でも効果の認められるガンは数少なく、転移ガンには数ヶ月程度の延命効果しかないという。
 M.I.T.のワインバーグ教授によると、「ガンになる理由は研究によって解明されてきたが、ではどうしたらガンを治せるかと言う点では、あまり進歩していない。」教授は「生きていることそのものがガンを生むことだ」と言う。細胞のコピーミスがガン細胞を生むのだが、ミスが起きないのが奇跡なのだという。
 その理由は、離れた点と点の間を遠隔操作の様に走る遺伝子の情報信号のやりとり。RAS(がん遺伝子)が異常を起こすと「増える」という情報が暴走し増殖する。がん遺伝子は膨大な数があって、全体像をひとりの人(研究者)が捉えるのは不可能だそうだ。「分子標的薬」がこのパスウェイ(RAS)の異常信号を抑えようとした。しかしRASは1つの経路がダメなら、違う相手を探して活動する。こうして分子標的薬は効果を失い、ガンは薬への対策を次々と生み出して、増殖する。
 ガン遺伝子の研究者、グレッグサマンサ博士によると「HIF-1(ヒフワン)という遺伝子は、生命の進化の過程で生まれ、低酸素でも生存力を持ち、移動する能力がある。」これがガンの浸潤となるという。「ガンは低酸素に順応する必要があり、このHIF-1の働きでガン細胞が放射線や抗がん剤でも生き残れる強力な細胞になる。」するとこのHIF-1を取り除ければ、転移が防げるのではないか?そこで今度はランデルハンス教授の元を尋ねる。しかし胎児の細胞からHIF-1を除くと、胎児は体を形成する事が出来ずに死んでしまう。これは酸素を必要とする生物が進化の過程で獲得した遺伝子でもあった。教授は「HIF-1は海と陸を行き来した動物には極めて重要なもので、進化の中でもずっと保存されてきたと考えられる。」という。3万年前の恐竜の骨にもガンの病巣の跡がある。なるほど、どんな生物にもできるのだ。彼らの発ガンの原因って何だろう、体が大きすぎるとか、環境変化に対するストレス?

 しかし体には「免疫力があるのだから移動先で、そう容易にガン細胞は生きられないのでは?」とも考えられる。そこでポラード教授のもとを尋ねて、免疫システムの担い手であるマクロファージの働きを聞く。なんと教授が発見したのは、マクロファージがガン細胞を手助けしているという意外なことだった。裏切り者マクロファージ?。しかし、それは本来の機能を果たしているのだとか。マクロファージは体内に異変が起きた時、傷口を修復するために集まり、移動や成長を促す物質を放出する。同じことがガン細胞にも行なわれ、マクロファージに誘導されるようにガン細胞が移動・増殖するという!ガーン!
 立花氏は「ガンは半分自分で半分エイリアンのようなもの。エイリアンを攻撃しようと思って自分自身を攻撃してしまう。治そうとして自分を攻撃するようなもので、生命とはなんだ?といったことを考えさせられる。結局ガンとは何なのか?」と問いかける。
 また「ガン幹細胞」と普通のがん細胞があるらしい。スタンフォード大学のマイケルクラーク博士は、ガン細胞を分類して実験を行なった。ガン幹細胞を注入したラットはガンが出来たが、その他のガン細胞を注入してもガンはできなかった。抗がん剤は「ガン幹細胞」には効かない。そればかりか耐性のあるガン幹細胞ができてしまう。そのガン幹細胞は、生命の根源である「幹細胞」に極めてよく似ていることがわかった。ガン幹細胞を攻撃することは幹細胞を攻撃することになる可能性が高い。「分けて治療することは、極めて難しい。」調査を進めれば進めるほどガンの撲滅は難しいということが解る。

 この他に、国内の学者や終末医療の取材もあった。真面目に取材されているのだが、この番組には治った人が登場しないのは残念だった。映像はとても残酷に、取材の次の日に亡くなった人を映し出していた。死を受け入れるとか、達観するとかは放送で取り上げなくとも、実際に誰もがいずれ受け入れざるを得ない。けれど、映像というのは文字よりも直接訴える力が大きいから、転移しても治ったり、長年ガンと共存している人など、もっと様々な角度から取材してほしかった。3人に1人が癌で命を奪われている事は周知の事。それでも以前よりは、癌の生存率は上がっているはず。希望の持てる実例も紹介する方が、放送特有の訴求力が生きるのでは無いだろうか。
 立花氏は最後に「自分はもしガンが転移しても頑張らず、抗がん剤は使用しないだろう。自分の年齢からしてQOLを下げてまで延命するメリットは無いと思う。人間は死ぬ力を持っている。いや死ぬまで生きる力を持っている。ジタバタしないで生きることが、ガンを克服するということではないか。」と言われる。確かにそうだけど・・・働き盛りや若い患者にはちょっと、やりきれない言葉だと思う。現実には皆同じ様に運命を受容しないといけない。でも放送で語るなら、もっともっと深みのある語り方をしてもらいたい。すがるような気持ちで見ていた人もいると思う。海外取材など相当な制作費を要したであろう取材力と3D表現力には感心したが、ちょっとデリカシーと芸術性の点で残念な…。えっ、これはそんな性質の番組ではないからと言われそうだが、私は放送には基本的に芸術性も必要だと思う。それも経済とか法律の番組ではなく、命をテーマに含む番組には特に。

 しかしどうやらほんの紙一重で正常細胞になったり、がん細胞ができたりするらしい。健康な人も、癌の経験後なんとか一段落した人も、闘病中の人も、卒業した人も、本当にミクロの世界の微妙な差なのだ。そして常に変化してゆく。普通に健康であることは、「奇跡」(病気になる前は当たり前と思っていたが)。良い事も悪い事も、全てに感謝しなければと思う。(録画はしなかったので、聞き違い、理解不足などあるかもしれません、概要のメモと言う事で何卒お許し下さい。)

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NHK「がん 生と死の謎に挑む」再放送予定

 NHKスペシャル「立花隆 思索ドキュメント がん 生と死の謎に挑む 」の再放送があります。
2009年12月13日(日)  午後4時45分〜5時58分 NHK総合
 ※初回放送 2009年11月23日(日)
 
 先日のNHKスペシャルには、マクロファージの働き方が、ちょっと定説と違う事が解ってきたとか、本当に意外な研究成果が取材されていて興味津々だった。
ちょっと他の事に気を取られて、前半を見逃したので、再放送は是非はじめから見たいと思う。

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がん代替療法の効果検証へ 厚労省研究班

 11月26日のニュースによると、厚生労働省研究班(分担研究者=大野智・東京女子医科大学准教授)は健康食品などを使った「がん代替療法」の有効性や安全性を科学的に検証する調査事業に乗り出すそうだ。代替療法が有効だったと推測される患者の症例データを全国の医療機関から収集して、将来、臨床試験などを実施する際の基礎データとして役立てるとのこと。
 がん患者の40〜50%が抗がん剤や手術など通常の治療法だけでなく、何らかの代替・補完療法(健康食品、鍼灸)を利用しているというが、有効性や安全性が十分に検証されているわけではない。このため、上記の研究班が2011年度までの予定で調査する。全国の医療機関の協力を得て症例のデータベースを作成し、効果が期待できると判断すれば将来的に臨床試験を実施して、より厳密に有効性や安全性を評価してゆく方針。(NIKKEI NET11月26日)
 大野准教授は「代替療法を利用しているがん患者のなかには、通常の医療を受けずに病状を悪化させているケースも少なくない。1つでも多くの代替療法を調べて正確な情報を発信したい」とのこと。(NHKニュース 11月26日)
 代替療法は高価な物も多いのに、頼りすぎて症状悪化の事態を招いていることもあるなんて、そんな…。調査の成果が現れるのはだいぶ先だし、ガンの治癒には精神面も含めて色々な要素が絡むから、一筋縄では行かないだろうが、やはり医師が客観的に調べてデーター化するのは大切な事だと思う。効果が認められるものについては、代替療法と言う言葉でなく、援用療法とか認定療法とか何かもっと良い名前をつけてほしいな。

 ただ私は退院後、抗がん剤もサプリメントも鍼灸もほとんどしていない(色々勧められて試してはみたけれど)。結局3年位、ゲルソン療法を元にした本を参考に、食事療法を自己流で行なった。最初あまり実行していなかった時期には転移や多重癌があったが、その後は自分にしてはかなり努力して、無事に過ごせたので効果はあったのではないかと思う。今はごく薄味だが、ほぼ普通の食事。
 でも私の周りでは、食事療法をしたのは私だけで、サプリメントなどもあまり採らずに、5年無事に過ごせた人が多い。その人の体質と、がん細胞の性質が一番結果を左右する元なのだろうが、それを見通しつつ経過をフォローする医師の力が非常に大きいと思う。
 私みたいに転移などがあっても、その都度治療して何とか結果はセーフということもあるのだが、転移の発見が遅れたり、手術で取り逃したりしていたらと思うと、本当にきわどい所で助けてもらったわけで、今日のように暖かな日差しを見たりすると、しみじみ感謝する。

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NHKスペシャル「がん 生と死の謎に挑む」

 きのうは、ちあきなおみの世界に、しみじみ浸りながら、ご本人は見ておられるかなあとふと考えたりしました。歌の世界で、したい事は全部したということかもしれません。ご主人(アクション俳優だった郷鍈治さん)は1992年に肺がんで亡くなったとか。ご主人がご存命で、活躍を続けておられたらなあと思います。今だったら、当時よりは治療成績も上がっているのに、本当にガンって憎きヤツですね。
 さてNHKが続きますが、明日のNHKスペシャルは、がんをテーマにしています。がんを話題にした番組は、余命何ヶ月・・とか、何かワンパターン化したような取り上げ方が多いので、めったに見ないのですが、これはちょっと切り口が違うみたいなので、興味あります。立花隆氏もがんを経験されたんですね。早くこの病気が克服されますように。

2009年11月23日(月) 午後10時00分〜11時13分
総合テレビ NHKスペシャル
立花隆 思索ドキュメント「がん 生と死の謎に挑む」

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主治医

 私には主治医の「入れなくて良いメスを入れる事は僕は犯罪行為だと思っています」と言う言葉が、忘れられない言葉になってる。特に、頭頸部の癌で手術という話を聞くと、入院中の様々な記憶がよみがえってきて、あきらめずに良い治療法を求めてほしいと強く思う。手術を受けること自体は、放射線治療を奥の手として取っておけるメリットもあるから、必ずしも避けるほうが良いという訳ではない。けれども、もし手術を受けるなら、本当に実力のある先生に執刀してもらえるよう、病院を選んだほうが良いと思う。なぜかというと結果が全然違うから。ただ、そんな事をしていると病気が進行してしまうのではないか、という問題がある。1〜2週間位なら良いだろうが、あまり時間がかかりそうだと、心配になる気持ちも解る。そこは難しい所だけれど…。
 癌は、先々転移などの予測のつきにくい展開もある長期戦である。主治医の力が自分の命の行方を左右する。だからこそ当事者以外が、あまり余計な事を言うべきではないというのが正しいだろう。解ってはいるのだが、つい警報スイッチが入ってしまうのは、ある事を後悔しているから。それは、私と同室に入院されていた方が、別な病院で手術される事になった時、「思いとどまって、ここで受けた方が良いのでは」とアドバイスしようかと思ったのを、ためらってそのままにしてしまったこと(言っても変わらなかった可能性が大きいが)。その後、彼女が手術の不手際にあって、何日もICUで生死の境目を彷徨った姿を見て、病院による差はここまであるのかと、恐ろしくなった。そこは設備の整った大病院だったけれど、訴えたらどうかと思うほどの不手際で、短期間に再手術、再々手術、しかも当然の如く医療費は必要。(普通の仕事ならやり直しは無料だけど…)。ここまで酷い事は稀だと思うが、他の病院から転院してこられた方からの話を聞いたりすると、歴史もあり設備も整った大病院でも非常に差があり、癌、殊に頭頸部癌のように症例が少なく、狭い部分に多くの重要な機能が集中している分野については、実力差が歴然と現れる事にびっくりした。
 そう言う事を直接見聞きしてからは、とにかく癌専門の病院で診てもらうことを勧めてしまう。せめてセカンドオピニオンだけでも良いからと、ついつい熱くなる。色々な病院に、良心的な優れた先生はおられるであろうとは思うが、設立目的が癌の克服であるがんセンターなどと、幅広く色々な病気を診察する総合病院や大学病院の歯科などとでは、癌治療に関して医師の経験差や、放射線科や看護士などチーム力の差があってもそれは当然で、同じレベルを期待する方が無理があると思う。患者が病院の実力を知る事は難しいが、1つの目安としては、各都道府県に置かれている都道府県がん診療連携拠点病院なら納得できるのではないかと思う。他に地域がん診療連携拠点病院が各都道府県に10カ所程度あり、大病院には違いなく総合力は高いのだろうと思うが、癌に対しては私の聞いた範囲では、まだまだ病院による差は大きいようだ。
 特に頭頸部は、手術で病巣をきちんと切除するだけでなく、再建もきれいに出来るのとそうでないのとでは、生活上も外観面、心理面でも大変な差がある。だからこそ、納得の行くまで調べる事は必要だと思う。大阪府立成人病センターには、他府県からも探して転院してこられた方が何人もおられた。ただ、どんな病院でも残念ながら、全ての患者の治療がうまく行く訳ではない。
 今後はあまり熱くならずに、ひたすらその方の幸運を祈ろうと思う。自分だって、いつどうなるかは解らないのだし…。けれど、1つ言える事は、受診している科が違っても、患者全員が同種の病気である病院には、何か一体感がある。同室の患者も皆一時的な病気でなく、命を左右する病気なだけに、真剣さと思いやりがあった。他の病院に入院された方の話では、共にがんばろうという共有感覚のある人と出会うことは少ないらしい。そこで出会った人々の事は、生涯忘れる事は出来ないと思う。主治医とお世話になった病院関係者の方々、闘病仲間全員に感謝して、毎日を丁寧に生きていこうと思う。
 
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スリーアロー療法

 今日たまたま、ショッピングセンターの広告コーナーに、心斎橋スリーアロークリニック(外来、自由診療)のパンフレットが置いてあったのでもらってきた。高品質高活性化NK細胞療法、ハイパーサーミア(温熱療法)、高濃度ビタミンC療法・低用量抗がん剤の3種の治療法を組み合わせることをスリーアロー療法というそうだ。
  私は幸い大阪府立成人病センターで、上顎がん、 乳がん共に治療してもらって一応退院できたけれど、入院中には色々な話が耳に入ってきた。可能な治療は全て終了したらしいんだけど…などと言う話にも間接的に接した事がある。エ????そんな時どうするのだろうと気掛かりで、がん関係の雑誌などで、標準治療以外の事を書いてある記事や広告を、すがる思いで見た事がある。中にはちょっと首を傾げるようなものもあったけれど、営利主眼でなく、まじめな取り組みなら、やはり何かしらの進歩が生まれてくるのではないだろうか。心斎橋スリーアロークリニック院長の、お父様をがんで亡くされた経験からスリーアロー療法と出会われた事、標準治療を強力に底上げする治療という言葉を信じたい。

 参考:毎日健康サロン、ウェブフォーラム
    心斎橋スリーアロークリニック

at 19:42, inking, 医療関連の情報

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