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2004年から頭頸部がんで3回,
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2023.09.28 Thursday * | - | - | -
送り火騒動、批判はたやすいが…
 被災地の松を、京都の五山送り火に使うかどうかで、右往左往が続いていたのが、ようやく中止と決まった。京都市に批判や問い合わせが集まって、京都市長が途中から実現の努力はしたが、最終的には実施断念で市長の謝罪という結末になった。発案者も大文字保存会も善意に基づいている上に、走り回っているのは彼らなのに、マスコミは断片的な事しか報道していないし、紙面の都合で主語を省略して誤解の元になっているケースもある。そして批判の多くが、中途半端な情報から判断されているのにビックリした。
《例えば》
6月中旬 大文字送り火で薪の使用を計画
 これは8月13日の読売新聞(関西発)の『京都市など「深くおわび」、被災地「もう騒ぐな」…使用中止で』という記事内の「被災松の薪を巡る動き」という表に書かれているのだが、この記事だけ読んだ人は、大文字保存会が計画したと思うだろう(関係者以外が計画するなんて思いもよらないし)。実際は大分県の工芸家(創作雛人形)が自分で使用する薪を探していて思いついた事で、彼と被災薪を販売しているNPOが推進した。
鎮魂なら被災薪を受け入れるべき
 受け入れようとした事が報道されて、京都市へ寄せられた不安の声により断念、大文字保存会の方は、その後出来る限りの事はされている。
京都は観光で成り立っているのに
 京都の産業は実は製造業が主だし、伝統行事を担っている方々は、一般市民。観光客目当てで伝統行事を何百年前から続けているのでなく、自分たちの町に伝わる伝統を愛して、次世代に伝える事は、この町に住む当然の役割分担だという感じ。
送り火は観光イベントになっているのに
 地元の方、ボーイスカウト、学生らのボランティアによる実施で、もちろん無料。京都の行事をイベント感覚でPRして稼いでいるのは旅行社などの観光業界(京都以外の会社も多い)。

 伝統行事に、突然「大文字送り火に、陸前高田の松原の薪・計画」が割り込んでしまったのが騒動の発端で、計画に無理がありましたと謝るなら、発案者と彼をバックアップした被災薪を販売しているNPOだが、元凶は経費節減優先で、福島第2原発の予備電源確保を怠っていた、東電元社長なのだと思う。そして断片的報道で、余計な地域間の誤解を産んでしまったマスコミにも責任はある。元々人はそんなに冷静でないし、まして自分が被災して、復興に懸命の立場なら、小さなことでも気持ちが傷つき、安易な気持ちで関わるのは、やめてくれと言いたくなると思う。

 メッセージを書き写しても意味が無いとの意見もあるが、写真を見ながら真剣に護摩木に書き写しておられる姿を見ると、そんな批判は、送り火の関係者には言えない。もし批判するなら、表に出ずに受け入れに反対している人々であろうと思う。なぜそこまで敏感なのかと、私も思う。これは個人的な推測だが、東日本大震災後に海外からの観光客が減っているために、不安要素はできるだけ避けたいのかもしれず、そのあたりも踏まえて慎重に事を進めるべきだった。大阪など近隣の人間なら、京都の、しかも伝統的な事柄に、何か違う要素を加えようなんて発想は全くわかない。外部からの提案に、良くここまで前向きに対応されたなあと、私は逆に驚き、被災地に何か役立つ事をしたいという思いが、とても強い事を感じた。

 それにしても、大文字保存会の方は、現地に頭を丸めて迎え火を焚きに行っておられるのだし、書き写しも並大抵の作業ではないのに、巻き込まれた騒動に、黙って良く耐えておられると思う。すでに年間計画で準備している薪があるのに、被災薪を運びあげて燃やす事に一度は同意された訳で(薪の運搬は人力)、協力的な気持の方々だと思う。むしろ、もし不安の声さえなければ、それを受け入れようとした関係者は、この企画の良き理解者。京都人・京都市への批判には、保存会の方々も心を傷めておられるだろう。

 被災地の方々は今年は京都の五山送り火を見に来るどころではないだろうし、犠牲者の霊も故郷に帰ってこられていると思うのに、なぜ京都でという発想になったのだろうか。京都で送るためには、もっと慎重に準備し、保存会への支援体制も整える必要があっただろうに。仙台の七夕での護摩木のように、最初から護摩木へのメッセージ受け付けだけで良いと思う。被災松を薪として販売している”NPO法人ふくい災害ボランティアネット”が関わっている事や、発案者の性急さは略して、少々無理でも受け入れようとした保存会の方々の努力にもあまり触れず、賛否両論を掲載しておけばよしとして、文化人や学者のコメントを複数載せて、被災地、京都双方の人の心を傷つけたのはマスコミの罪だと思う。

 でも発案者自身が盛んにマスコミに働きかけて、報道されるメリットは他の関係者(材料を預かった旅館)にもあるだろうと思っていたことが、彼のHPに隠さず書いてある。保存会の方々への感謝も書かれているので、善意からの発想で、正直な人だということは解るが。京都でなくとも、山上で盛大に火を燃やす催しに、被災薪を使う同意を得るには、6月に企画して、8月の実施は無理だと思う。大学の学園祭ではないのだから。

 彼とNPO関係者が自分達の計画の荒削りさにに気付かず、報道関係への連絡だけは先手を打っていたことが、まず混乱の元。被災地の松にこだわらず、最初から護摩木にメッセージを書いてもらっていたらスムースだったし、被災薪であることに意味があるとしても、今年は疑問が挟めないぐらいのごく少量に限るとか、苦情が出てもちゃんと実行できるよう配慮した上で、静かに事を進めていればと残念でならない。地域一帯の住民を巻き込んでしまう事への配慮不足に対して、実行力、発信力が大きすぎたのが仇となって、事を何倍も複雑にし、多くの人を傷つけてしまった。

 この騒動の結果、NPO法人ふくい災害ボランティアネットは、『被災薪』自体の販売を中止し、「販売済みのものも、焼却を控えていただくようにお願いします。」となってしまいました。何とも残念な結末です。だが薪を京都に送っているのはこの団体なので、彼らも京都市への出荷に際して、もう少し注意して一山に一束でも一本でも良いから、樹皮を取り除いた安全性の期待できるものを出荷するという配慮はできなかったのか、という疑問が残ります(是非ともという注文でとか書いてありますが)。

 この被災薪での送り火が成功していたとしても、薪運び等の労を担う保存会は「ほっとした」というだけだったでしょう。『被災薪』を扱うNPOには、思わぬ方向にそれて逆効果になりましたが、本来ならPRになり、発案者の創作雛人形工房の告知効果は非常に大きかったはずです。善意の発案で、彼の工房の作品に罪は無いわけですから、発案・推進した価値はあるでしょうね・・・。

 発案者は、HPにはきちんと、大文字保存会の協力に満足しておられると書いてありますが、それを取り上げているマスコミほんのわずかで、一般の方々が知る由もありません。ならば、自分の準備不足で関係者に御迷惑をかけて申し訳ない。京都五山送り火にお願いしたのは、全国の慰霊の心が一つに出来る場所だからであり、焚いていただく護摩木にはちゃんとメッセージは書き写されているのですから、送り火の際に日本中の人が、東日本大震災を初めとする災害で亡くなった方々を偲んで欲しい。関係者には、多大なご尽力いただき感謝しています。というぐらいのメッセージは、これからでも、送り火までに発してほしいなと思います。そうすれば、皆がスッキリした気持ちで送り火を見れるのではないかと思います。

《参照サイト》
送り火が灯るまで

桜井政成研究室

五山送り火騒動のすべて
マスコミ偏向報道。五山の送り火のセシウム薪問題の真相とは。マスコミが報じない真実
京都府と岩手県陸前高田の送り火偏向報道問題まとめ

発案者のHP「大文字送り火に、陸前高田の松原の薪・計画」
発案者のtwitpic
書き写し作業の写真
NPO法人ふくい災害ボランティアネット

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JUGEMテーマ:原発
2011.08.13 Saturday * 03:53 | ニュースに関して | comments(0) | trackbacks(0)


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