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2016.12.24 Saturday * | - | - | -
NHKスペシャル「がん 生と死の謎に挑む」
 日曜日の「立花隆 思索ドキュメント がん 生と死の謎に挑む 」再放送は、テレビの前に陣取ってメモを片手に、しっかり見ました。癌経験者のくせに医学的な知識・情報には疎い私、この番組には教えられました。制作スタッフの方に感謝です(3Dの図解も効果大)。

 なぜ人はガンになるのか?ガン細胞とは何か?治癒の道はあるのか?

 1971年ニクソン大統領の「ガン戦争宣言」で、非常に多くの抗がん剤(制がん剤)が開発された。しかし現在でも効果の認められるガンは数少なく、転移ガンには数ヶ月程度の延命効果しかないという。
 M.I.T.のワインバーグ教授によると、「ガンになる理由は研究によって解明されてきたが、ではどうしたらガンを治せるかと言う点では、あまり進歩していない。」教授は「生きていることそのものがガンを生むことだ」と言う。細胞のコピーミスがガン細胞を生むのだが、ミスが起きないのが奇跡なのだという。
 その理由は、離れた点と点の間を遠隔操作の様に走る遺伝子の情報信号のやりとり。RAS(がん遺伝子)が異常を起こすと「増える」という情報が暴走し増殖する。がん遺伝子は膨大な数があって、全体像をひとりの人(研究者)が捉えるのは不可能だそうだ。「分子標的薬」がこのパスウェイ(RAS)の異常信号を抑えようとした。しかしRASは1つの経路がダメなら、違う相手を探して活動する。こうして分子標的薬は効果を失い、ガンは薬への対策を次々と生み出して、増殖する。
 ガン遺伝子の研究者、グレッグサマンサ博士によると「HIF-1(ヒフワン)という遺伝子は、生命の進化の過程で生まれ、低酸素でも生存力を持ち、移動する能力がある。」これがガンの浸潤となるという。「ガンは低酸素に順応する必要があり、このHIF-1の働きでガン細胞が放射線や抗がん剤でも生き残れる強力な細胞になる。」するとこのHIF-1を取り除ければ、転移が防げるのではないか?そこで今度はランデルハンス教授の元を尋ねる。しかし胎児の細胞からHIF-1を除くと、胎児は体を形成する事が出来ずに死んでしまう。これは酸素を必要とする生物が進化の過程で獲得した遺伝子でもあった。教授は「HIF-1は海と陸を行き来した動物には極めて重要なもので、進化の中でもずっと保存されてきたと考えられる。」という。3万年前の恐竜の骨にもガンの病巣の跡がある。なるほど、どんな生物にもできるのだ。彼らの発ガンの原因って何だろう、体が大きすぎるとか、環境変化に対するストレス?

 しかし体には「免疫力があるのだから移動先で、そう容易にガン細胞は生きられないのでは?」とも考えられる。そこでポラード教授のもとを尋ねて、免疫システムの担い手であるマクロファージの働きを聞く。なんと教授が発見したのは、マクロファージがガン細胞を手助けしているという意外なことだった。裏切り者マクロファージ?。しかし、それは本来の機能を果たしているのだとか。マクロファージは体内に異変が起きた時、傷口を修復するために集まり、移動や成長を促す物質を放出する。同じことがガン細胞にも行なわれ、マクロファージに誘導されるようにガン細胞が移動・増殖するという!ガーン!
 立花氏は「ガンは半分自分で半分エイリアンのようなもの。エイリアンを攻撃しようと思って自分自身を攻撃してしまう。治そうとして自分を攻撃するようなもので、生命とはなんだ?といったことを考えさせられる。結局ガンとは何なのか?」と問いかける。
 また「ガン幹細胞」と普通のがん細胞があるらしい。スタンフォード大学のマイケルクラーク博士は、ガン細胞を分類して実験を行なった。ガン幹細胞を注入したラットはガンが出来たが、その他のガン細胞を注入してもガンはできなかった。抗がん剤は「ガン幹細胞」には効かない。そればかりか耐性のあるガン幹細胞ができてしまう。そのガン幹細胞は、生命の根源である「幹細胞」に極めてよく似ていることがわかった。ガン幹細胞を攻撃することは幹細胞を攻撃することになる可能性が高い。「分けて治療することは、極めて難しい。」調査を進めれば進めるほどガンの撲滅は難しいということが解る。

 この他に、国内の学者や終末医療の取材もあった。真面目に取材されているのだが、この番組には治った人が登場しないのは残念だった。映像はとても残酷に、取材の次の日に亡くなった人を映し出していた。死を受け入れるとか、達観するとかは放送で取り上げなくとも、実際に誰もがいずれ受け入れざるを得ない。けれど、映像というのは文字よりも直接訴える力が大きいから、転移しても治ったり、長年ガンと共存している人など、もっと様々な角度から取材してほしかった。3人に1人が癌で命を奪われている事は周知の事。それでも以前よりは、癌の生存率は上がっているはず。希望の持てる実例も紹介する方が、放送特有の訴求力が生きるのでは無いだろうか。
 立花氏は最後に「自分はもしガンが転移しても頑張らず、抗がん剤は使用しないだろう。自分の年齢からしてQOLを下げてまで延命するメリットは無いと思う。人間は死ぬ力を持っている。いや死ぬまで生きる力を持っている。ジタバタしないで生きることが、ガンを克服するということではないか。」と言われる。確かにそうだけど・・・働き盛りや若い患者にはちょっと、やりきれない言葉だと思う。現実には皆同じ様に運命を受容しないといけない。でも放送で語るなら、もっともっと深みのある語り方をしてもらいたい。すがるような気持ちで見ていた人もいると思う。海外取材など相当な制作費を要したであろう取材力と3D表現力には感心したが、ちょっとデリカシーと芸術性の点で残念な…。えっ、これはそんな性質の番組ではないからと言われそうだが、私は放送には基本的に芸術性も必要だと思う。それも経済とか法律の番組ではなく、命をテーマに含む番組には特に。

 しかしどうやらほんの紙一重で正常細胞になったり、がん細胞ができたりするらしい。健康な人も、癌の経験後なんとか一段落した人も、闘病中の人も、卒業した人も、本当にミクロの世界の微妙な差なのだ。そして常に変化してゆく。普通に健康であることは、「奇跡」(病気になる前は当たり前と思っていたが)。良い事も悪い事も、全てに感謝しなければと思う。(録画はしなかったので、聞き違い、理解不足などあるかもしれません、概要のメモと言う事で何卒お許し下さい。)
2009.12.14 Monday * 22:53 | 医療関連の情報 | comments(5) | trackbacks(0)
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2016.12.24 Saturday * 22:53 | - | - | -
こんばんは。
私も再放送見ました。初回と二度も見ましたが何とも重く後味のスッキリしない番組でした。私は番組に”希望の光”を期待していたんです。がんは治らないと断言して、だから緩和医療で安心して死んでも大丈夫という訳には行かないのです。
『働き盛りや若い患者にはちょっと、やりきれない言葉だと思う。現実には皆同じ様に運命を受容しないといけない。』
全く同感です。
立花隆氏が多くの人との義理があるからと言ってたくさんの自己免疫力向上の薬を飲んでいましたが、こうも言ってました。「がんになると最後は自分の免疫力が決め手になるから」と。そうであるならば自分が行っている免疫力向上の方法についても科学的に調査判断すべきだったと思います。
一足飛びに死を見つめてしまう前に・・・
| kenchan8959 | 2009/12/17 1:20 AM |
 確かに、そうですね。良く出来ている部分があるだけに、このスタンスを語って終わったと言うのは、すっきりしませんね。自己免疫力にもまだまだ解明されていない事があると思います。相当難しい局面からでも治った人はあるのですから、なぜ治ったんだろうかと、解明は難しいだろうけれど、取材はしていただきたいな。諦観によって心を鎮めることも大切だけど、希望を持つことはもっと大切、きっと免疫力を上げるはず。人間の活動は、どんなに遠くて微かでも、先に一筋の光があると信じて求めないと…なんて考えさせられました。ある部分は反面教師としてね。
| inking | 2009/12/17 6:08 PM |
最近になって日本の医学界でも癌組織体の根源細胞である癌の幹細胞の存在が注目され始めました。癌の幹細胞に関する研究が進展すれば、将来の癌研究や癌治療に重大な転機を齎すものと期待されます。小生は1992年以来癌の幹細胞に対処する治療概念、すなわち、今までにない全く新しい治療概念を記載した論文17篇を国際的な医学雑誌に発表しています。それらの論文資料にご関心のある方には、個人的に無料で郵送致しますので、郵送できる宛先をお知らせ下さい。
780-0870 高知市 本町 5-4-23 平田病院 平田陽三
E-mail: hphirata@mb.inforyoma.or.jp
| 平田陽三 平田病院 | 2010/05/23 4:47 PM |
はじめまして、大阪医科大学 学部42期、母校一般・消化器外科学教室を経て高槻市で開業しておりますちょん(鄭)と申します。先生のお考えに非常に共感させて頂いております。立花隆さんの著書はDVDを何度も見させて頂きました。内容に対しては、あれほど客観的にジャーナリズムを引っ張ってこられた立花さんが、あそこで話を終わってもらったら困ると思っております。これから、癌患者さんの診療において参考になる点がありましたら、何なりとお教え頂ければと思います。宜敷くお願い申し上げます。
| 鄭 栄植 | 2012/01/16 12:08 AM |
コメントありがとうございます。こちらこそ、どうぞよろしくお願いします。
| inking | 2012/01/16 10:23 PM |









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