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ダイエー創業者、中内功氏の戦争体験
母の一周忌が近くなり、亡くなった母の事や、戦死したため会うことは出来なかった叔父の事を思いだしました。ふと叔父と同じ戦地から中内功氏が帰還されたんだったなと、検索してみると、こんな記事に出会い、強く戦争反対を唱えておられたことを知りました。中内氏のような戦争体験のある方が亡くなり、戦争の真の姿を知らない人が増えているせいか、戦争を美化、正当化し、利益に結びつける事まで当然とされる。そうしないと国益を著しく損ねるぞと…、やはりその論者は、平時より戦時の方が稼ぎやすい立場の人なんだ。国益のため(稼ぐため)には少々の犠牲(一人の犠牲でもその人にとっては、一生=全世界の終わり)はやむを得ないではなく、地球と人類の安全のためには、少々の我慢や、損はやむを得ないと、日本だけでも思想を切り替えましょうよ。多くの人が心底そう思わない限り、永遠に軍国化の誘惑に支配されるリーダーから逃れられないだろう。軍国主義は人心を統率しやすく、彼らは仕事の達成感と利益が得られる。戦地での実体験のある方に学びましょうよ。

Web Iwakami ダイエー会長中内功「戦争」と「革命」より
<『中内功200時間語り下ろし−−好奇心に勝るものなし』(大塚英樹著・講談社刊)の中に、1981年(昭和56年)2月、京都の国立国際会議場で開催された関西財界セミナーを舞台にした、こんなエピソードが記されている。

日向さんあなたはおかしい

  午前中の基調討議の席上、議長役の日向方斎関経連会長(住友金属会長)が、持論の「防衛拡張論」を開陳した。憲法を改正せよ、ソ連を仮想敵国と想定し、独自に防衛力を強化すべきだ、防衛費は対GNP比1・9%まで上げ、徴兵制を研究せよ等々。
 「その発言中、場内はシーンと静まりかえり、誰一人として異論を挟む者はいなかった。当時、日向は関西財界の重鎮として、その権力は絶頂期にあった。
  ところが、日向の発言が終わるや、「異議あり」という太い声が会場に響きわたった。中内の声だった(中略)。
 『日向さん、あなたの議論はおかしいと思います』
  60代でも小僧あつかいされる財界で、58歳の中内が日向に噛みついたのである(中略)。
 『かつての日本は、大東亜共栄圏建設の美名のもとに侵略の過ちを犯した。戦争中、朝鮮半島、中国、アジア各国を侵略したことを知らないとはいわせない(中略)。
  太平洋戦争は、資源の争奪によって起こった戦争です。戦争になれば、あなたの会社は軍需産業として儲かるでしょうが、我われはたまったものじゃない』」
  この中内発言に対して、日向関経連会長も激昂して反論、コクヨ副社長の黒田靖之助、ワコール社長の塚本幸一両氏も日向サイドに立って憲法改正、防衛費拡張を支持する発言を行ない、孤立した中内氏との間で、激しい議論の応酬となったという。以後、中内氏は二度とこの関西財界セミナーに出席していない。

中内  戦争を体験してきた人間として、国民皆兵とか、軍備を強化せよなどという主張にはそう簡単に賛成できるものじゃない。あの関西財界セミナーのときには、僕ははっきりこう言った。「日向さん、本気ですか?  あなたの息子さんが戦争に行って、戦死してもいいんですか?」と、誰でも嫌じゃないですか。自分の息子や、自分の血を分けた人間が戦争に行って命を落として、それで「お国のために死んでよかったなぁ」なんて言えるか!?  みんな涙を流すやないか。それなのに徴兵制を復活させ、本格的に再軍備しようなんて話をするから、僕も熱くなって本気で反論した。そんなええかげんなことを言うのはおかしいと、言うたわけや。戦争体験のない人はええかげんなことを言ったりするが、僕らみたいに、関東軍やら、フィリピン派遣軍やらに行かされて、実際に最前線で戦ってきた人間は、どんなことがあっても戦争だけは絶対に避けないかんと思う。人間と人間が殺し合うなんて、あんな悲惨なことは、どんなことがあっても避けないかん……。>


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2013.12.18 Wednesday * 20:33 | 心に残る人・Blog | comments(0) | trackbacks(0)
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