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病院,患者会,治療風景と情景星への手紙看護師まめさん美しい地球黒い瞳
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おかあさん、ぼくが生まれてごめんなさいね

 母の日が近づいてくると、色々な思いやエピソードが語られ、それぞれの人の心に、何とも言えない気持ちがにじんでくると思います。小さい頃の懐かしい思い出、暖かい布団のような感じ(これは実際抱かれていたときの感覚が残っているのでしょう)、どれだけ失敗しても母だけは自分の事を信じてくれる。それが母親のように思います。あるいは、母への想いがどこかで閉ざされた悲しみなども、あるかもしれません(事情でかなえられなくても、求める心は消える事が無い)。どんなに様々な形でも、母親とのつながりは命の根源のようなものだろうと思います。それぞれの人が、自分の母への詩を心に抱いていると思いますが、この詩はもう、これ以上はないだろうという母への詩です。

  ごめんなさいね おかあさん
  ごめんなさいね おかあさん
  ぼくが生まれて ごめんなさい
  ぼくを背負う かあさんの
  細いうなじに ぼくはいう
  ぼくさえ 生まれなかったら
  かあさんの しらがもなかったろうね
  大きくなった このぼくを
  背負って歩く 悲しさも
  「かたわな子だね」とふりかえる
  つめたい視線に 泣くことも
  ぼくさえ 生まれなかったら

  ありがとう おかあさん
  ありがとう おかあさん
  おかあさんが いるかぎり
  ぼくは生きていくのです

  脳性マヒを 生きていく
  やさしさこそが 大切で
  悲しさこそが 美しい
  そんな 人の生き方を
  教えてくれた おかあさん
  おかあさん
  あなたがそこに いるかぎり



※これは重い脳性麻痺の少年やっちゃん(山田康文君:当時14歳)の担任の先生が何ヶ月もかかって、少しずつ言葉を確認しながら記録された詩です。相手の言葉は理解できるが、自分は話す事が出来ないので、1つの言葉を選ぶのに何日もかかったそうですが、やっちゃんの心の中から生まれ出た宝石のような言葉。神様が彼と、おかあさんと、向野先生を結びつけて下さった事に感謝せずにはいられない詩です。この詩が出来て間もなく、15歳の誕生日のすぐ後にやっちゃんは、この世を去りました。「やさしさこそが 大切で/悲しさこそが 美しい」こんな言葉を残して。
(西島祥子さんのブログに紹介されていたので知りました)

JUGEMテーマ:読書


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