中川昭一「日本が危ない」

 10月4日に中川元財務大臣が亡くなり、死因はまだ特定できず病理検査になると言う事だったけどどうだったんだろう。G7会議後の朦朧記者会見が元で辞任されたが、テレビの座談会の時など、とても解りやすく納得できる話をされていて印象的だったなあと思って検索してみたら、私が知らなかっただけで、立派な業績を残されていた。近所の書店が早速目立つ所に置いていた著書を読んでみて、内容への賛否は別として、本当に有能で気持ちの真っ直ぐな人だったんだなあと思う。
 G7では記者会見で恥を世界に晒してと非難されたが、本番の会議では、日本がIMFに1000億ドル(10兆円)相当のドルを融資したことで、IMF手持ちのドルは、1940億ドルから2940億ドルへ増加し、中小国や開発途上国の救済に充てられることになり、ストロスカーン専務理事は、日本の取組みを『人類の歴史上最大の貢献だ』と評価したという。このことについても、新聞では不自然なほど扱いが小さく、テレビのワイドショー等では記者会見への非難ゴウゴウで、会議自体の事に触れていないのは不思議だった。ところが世界ではさほど非難せず、取り上げていてもユーモアに包んでいる。恥とか形式にこだわる国民性と、何が何でも視聴率を取りたいテレビの姿勢が災いしたと思う。
 父の一郎氏から受け継いだ地盤で落選した事が、恐らくとてもショックだったのだろう。そこでポッキリ折れてしまったような気がする。長年連続して当選しているのだから、一度は苦労しても良いのではと言う意味で、別な候補に投票された方も有ると思う(私もそうしたかもしれない)。まだ若いのだから、しばらくは著作などに力を注いだりして、次の機会に復帰したら、彼も苦労したんだからと、古傷をつつくような事をする人が減って本来の力を発揮できただろうに、全く惜しい。アルコール依存症になりやすい人というのも、精神的な面だけでなく、そういう体質も有るだろう。そういう人にはきちんと病気としてのドクターストップがかかり、周囲の人も病気として理解しないと、こういう不幸を繰り返してしまう。
 問題の記者会見の前後も、もう自己管理ができない位、疲労が蓄積していたのではないだろうか。周囲が機転を利かせて、体調不良で欠席にするとか、本人も会見後にバチカンの観光に行ったりせず、医師の往診を頼んでホテルで休養するなりして、あくまでアルコールが主原因でない普通の体調不良として行動できなかったのだろうか。その後観光に行った事で、非常に記者会見と、それを注目している有権者を軽視しているように見えてしまう。また出張が有れば、当然のように公費で観光をする習慣なのだろうと思われる。普通なら許される範囲かもしれないが、この失態のすぐ後に行くとは、何とか切り抜けたと勘違いしていたとしか思えず、ご本人も周囲も判断力が鈍っていたようで、色々な意味で残念でならない。
 それにしても人の命ってつくづく解らない物だと思うし、一時的にでも生きる気力を失うと、本当にあっけないものだ。たぶん長年の飲酒や鎮痛剤などの常用に加えて、もうどうなってもいいやと思う位、心身共に疲れきっておられたと思う。ご自身のHPの最終記事は「十勝・日本が危ない」である。本当は自分の身体が危なかったのに、本当にお疲れさまでした。ご冥福を心からお祈りします。
 余談だけど、今年2月のG7で行動を共にしていた(この不祥事を防ぎ得たはすの)官僚は7月に昇格していた。なんだか空しい。

参考:中川昭一氏支援!世界賞賛の功績、自国日本では完全無視

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子ども図書館

 読書の秋はこれからだというのに、イトーヨーカドーの8店舗内にあった子ども図書館が23日に一斉に閉鎖されたそうだ。業界屈指の大企業、しかも31年間店内で運営してきたものをヤメるとは、寂しい話である。新聞で読んで、検索してみたら存続を願う方が多く、委託を受けていた「童話屋」の本の選択、行事の企画、日常の運営がすばらしい内容だったと解った。ますます惜しい。我が家の子どもの成長期とも重なっているので近くにあったら、よく利用していたに違いないと思う。少子化で維持が難しくなるのは良くわかる。しかし何とか形を変えてでも、続けられなかったかと不思議でしょうがない。
 私のいた会社(エネルギー関係の大企業グループ)でも、企業メセナとして始めたものを、あっさり中止ということがあった。当然従事者(その事例では契約社員)の失職も伴ったが、現場側は本社側と面識も無く、存続の道を探るための話をした事も全く無かった事を思い出すと、現場で仕事を愛して続けてこられたであろう方々の心中が察せられる。
 だけど、この閉鎖で良かったのは「童話屋」子ども図書館部のすばらしい姿勢が広く知られた事だろう。何事も無ければ、私も知らないままだった。以前からユニークな会社だなあとは思っていたが、なるほどこんな社長さんが経営されていたんだ。会社が大きくなるには数字優先の経営、社会が良くなるには、「志」のある経営だ。会社も発展の過程には、数字優先の時期が必要だろうが、一定規模以上になれば、数字と心の豊かさのバランスを取る事はできるはずだが、大組織になると逆のケースが多くて残念!
 それで思い出したのは、大阪モノレールの「モノレール文庫」のおおらかさ。私の知る限りでは各駅に本棚と読書スペースと飲み物の自販機があり、駅によってはコイン式のPCまで有る(使用者は見た事ないが)。本は自由に借り自由に返す。寄贈は駅に持って行って、ただ駅員さんに手渡すだけ。児童書、ビジネス書、専門書etc.何でもあり。数は多くないが、思わぬ掘り出し物がある。印が押してあるが、返却無期限。運賃が高いのであまり乗らないが、モノレールに『好印象』は湧く(これって交通機関より小売業にとって大切な事では?)。イトーヨーカドーの各店舗にこんなコーナーがあり、子どもから高齢者まで誰でも利用できると言う形もあったのでは?
 2010年の末には、天保山のサントリー美術館も休館という寂しい話もある。現在までの活動を無に帰すのでなく、何らかの発展的な解消を願っている。
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幸福実現・って

 駅前に幸福の文字が入ったのぼりが立ち、ビラを熱心に配っているので「幸福・・・」って何だろうと受け取った。ビラを良く見てみてとても考えさせられた。色んな意見をはっきり主張するのはいいと思う。でも、特定の国名をあげての、防衛の公約が大々的に書いてあるし、この母体って宗教なんだ。宗教って国を越えて、人の心を救済するのでは?それに幸福って、そんなんに具体的なイメージがあって、こうすれば実現するってものでもない。幸福は各自の心の中に湧く密かな泉のようなもので、シミジミ味わうもの。

 「これが幸福だー」なんて幸福像を宣伝するほど、幸福は色あせるし、何らかの幸福像がイメージに刷り込まれてしまうから、逆に不満感という新たな不幸を生んで人迷惑。幸福はメガホンで声高く叫べば叫ぶほど、イメージダウンすると私は思うけど。

 国際的にも要らない緊張感をかき立てて、危機を招きかねないと心配するよ〜。。。今話し合えない、理解し合えない人が、少しでも話し合えるように道を作るのが、宗教団体の役割ではないだろうか。

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退職金

 良識を疑う。一人の人間が、普通どんなに努力しても、才能が有っても、よほどの幸運が手伝わない限り、10置円稼げるとは思えないが、過去の報酬の上に退職金がこの金額、しかも年金もあるわけなのだから。組織の力を利用した人は・・・。しかも在任中素晴らしい業績で賞賛される人というならまだしも、美浜原発事故で5人の方が亡くなり、6人が重傷を負っている。何かこの人たちがミスでもしたの?全く落ち度がないのに被害を被っている、ある程度の補償はされたのだとは思うが、この人たちの霊前で、その退職金を使って、おいしい物を食べたり、楽しい事をしたりできますか。下請け作業員は虫けら扱いですか?28年間もその配管の点検を怠っていたのはKan電なのに、この28年はA会長の取締役在任21年間と重なっているのに。退職金は全部その人たちに分配するか、幅広く重大な労災事故の犠牲者のための保険や、遺族の奨学金に回すとか、そのための財団を作るとか、何か社会のために役立てていただきたいものである。だけどこんな大組織に属している人たちには、こういう報酬を目指して長年がんばった結果なのだから、受け取るのは当然の権利という考えがあるのだろうなぁ。

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JR宝塚線の事故から1年

 JR事故の時は入院中で病院のテレビで見ていたので、乳がん手術からも今日で1年になることになる。かなり落ち込んでいたときだったので、こんな酷い目に遭う人もおられるのに、がんばらないといけないなあと思った。

 みんながもう少しじっくりとちゃんとした仕事をしていれば、防げたというより、まず起こらないし、起きたとしても軽くて済む事故だった。JRのダイヤ編成をもっとゆとりを持たせ、運転手をゆっくり養成し、線路の特にカーブ付近等は敷地にゆとりを持って確保して、植栽を充分にしていれば、死なずに済んだ。JRの幹部に殺されたようなものである。急に亡くなる(殺される)人の無念さを想うと、病気のほうがましかとも思う。毎日を大切にしようと思う。

 昔の武士と同じで、いつ死ぬか解らないと覚悟していなければいけないという事。かといって緊張ばかりしていても体には悪い。あせらずに日常の小さな幸せを深く味わって、人の役に立つ仕事をキッチリしてゆかないと。きっと後悔する。

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