2019年が冤罪ニュースで始まった。

新年早々から変な話題で恐縮ですが、ふと冤罪事件〜国を相手の損害賠償の新聞記事に気づいて、

偽証だと非難を浴びておられる方をとても気の毒に思いました。

 

新聞記事が元々荒っぽいのですが、この話題を取り上げたブログや、

メジャーなニュースサイトのコラムなども、冤罪という点だけをクローズアップしていました。

新聞記事をそのまま全貌と受け止めたSNSのコメント欄が、バッシングの嵐。

案の定、ニュースのまとめサイトにすごい憤りが叩きつけられている。

だから警察や司法はおかしいとか、性的被害の訴えのほとんどはウソだとか、
6年も無駄にさせられた人がいるんだよ!って勢いです。
背景の欠落や、断片的な法律知識が、
この決めつけの材料になってしまっているのが怖いです。
感情的な思考回路の共鳴は、まさに炎上状態です。
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5ちゃんねる

(見やすいのでリンクしますが、Twitter、FBなども同じ調子の非難がほとんど)

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ほとんどのニュースサイトも新聞記事の丸写しでしたが、下記のブログで事情が解りました。
この事件は自分の孫娘(本当の被害者は母親)から訴えられた祖父で、被害者(母親)は自分(時効)の身代わりを、
結果的に娘にさせたような悲しい事件。偽証とはいえ全くの無実の罪でなく、賠償請求は無反省過ぎと思いました。​​
*このブログに、週刊誌の記事が引用されているので、信ぴょう性に疑問を抱く方もあったため、
公判記録(一審)をよく読んでみると、義娘を犯していたという内容は「争いのない事実(本人も認めている)」だった。
2015の再審で無罪となったが、孫に対しては痴漢程度であって、強姦はなかったということで、
一審の内容が全て破棄された訳ではない。
 

なんとも気の毒な娘さんと孫娘さん。よく辛抱されたなと思います。

他人の「ウソ」と勘違いして憤っておられる方々は、

なぜこの孫娘さんが偽証をしなければならなかったかを考えてみてほしい。

偽証罪・虚偽告訴罪もすでに時効になっているのに、
偽証罪でこの男性と同じだけの刑をというコメントも多い。

 

深い真相は当事者でないと解らないですが(*1)、複雑な事情を作ってしまった事は、

偽証者の母の義父だった爺さんに、責任があるだろうに、

この夫婦は、国を訴えてさらに傷を深める必要はどこにあるのだろう?

 

判決と冤罪被害男性のの記者会見だけ報じる新聞は片手落ち。

偽証したのは男性の孫娘で、複数の証言者も含めて関係者全員が家族・親族(義理も含む)。

男性本人が原因を作った家庭内の性的な「揉め事」です。

公判記録でも義娘には小学校5年〜高校1年まで性的関係があったと本人が認めている[争いのない事実](時効)。

孫に対しては痴漢行為だけ←ここが偽証(偽証も虚偽告訴も時効)。

拘束日数に応じた補償2800万円は受領済み。

扶養されているために何年も耐えた、娘や孫娘さんの事が気の毒です。

大新聞やそれを機械的に転載するニュースサイトなどの記事は、無罪の場合に当然ある補償の事も、公務員の故意過失を問う国家賠償法の目的や性質についても触れずに、誤解ばかり拡大して孫娘への非難の嵐です。

法的には冤罪だが、それだけに的を当てるのは疑問だと思う。

これを高額賠償したら、検察や司法の誤謬を全部国家賠償しなければならなくなり、一族で口裏合わせた詐欺も可能。

現在の刑事補償が低額だという事は、別に考えるべき事だと思う。

 

*本来は、家庭内の事情は掘り下げて欲しくはないが、もし新聞で報道するのなら、

なぜ訴えられたかも、ある程度は明らかにしないと憶測を生んでしまうし、

冤罪に関しても司法や捜査関係者も巻き込んで非難の嵐が起き、

社会に無用の不信感が生まれると思う。

 

複雑な背景があるのに、「ウソ」で冤罪とだけ報道する新聞は、

影響力の巨大さを考えているだろうか。

事実を間違いなく報じるという事では良いのかもしれないが、
報じ方、光の当て方によっては、球体の月が細い弓形に
見えたりするようなものではないだろうか。

 

もっともっと深い事情があるかもしれないが、

たいした理由も無くて父親または祖父を訴えるという事は考え難くないだろうか。

訴えるにも大変な労力がいるのに、架空の事で訴えるなんて、できないと思う。

 

だから一方的に「ウソ」と責められている、

この男性の娘さん・孫娘さんが気の毒で、

記事のタイミングや書き方には、とても疑問を持ちます。

今回の賠償請求は、爺さんの反省不足だと思う。

 

そして2019年1月8日の請求棄却判決に、さらに大きな疑問の声が上がっているが‥‥、

事実を知った上で、一般論として発言されている人はわずかな様子。

どんな理由でも偽証はダメなのは十分解るが、自ら告白された孫娘さんの心情も理解して、

この件に関しての非難が鎮まる事を切に願います。

 

■ 強姦冤罪事件の損害賠償:判決速報と背景

 (ブログの中に、公判記録へのリンクもあります。)

■ naver まとめ(公判記録へのリンクがあるサイトや、法律知識も含めたまとめ)

 

強姦被害は「うそ」が多いという見方が増えるのを喜ぶ人もある事も要注意。

 

【追記】2019.1.22.

続報や、まとめが出たのでリンクを記します。本当に新聞だけでは何も解りません。

冤罪を防ぐ事は一番大切だが、やはり総合的な事実を考慮しないと、この件に国家賠償するのは腑に落ちない。

*朝日新聞デジタル(2019.1.5.)は、拘束日数に応じた刑事補償の2800万円は受領済みだと有料記事の部分に書いてある。

また有料記事には、複雑な背景がありそうかなという事も含まれるが、事情は理解できない。

多くの人に的外れな感情を起こさせるだけで、きちんと考える資料を示せないなら、報じないほうがマシ。

(*1)その後、下記のように相当深い内容がわかりました。

 

文春オンライン 2019.1.22(要約)

「強姦冤罪事件」が起きた背景には複雑すぎる家庭事情があった
被害者とされていた少女は、男性が再婚した妻の連れ子の娘
実際に性関係があったのは男性の再婚相手の連れ子A子(男性はA子の義父)。
被害者とされていたのは、A子の娘B子。つまり義理の孫です。
A子は母に訴えたものの、慰めどころか「あんたの顔なんか見たくない」と突き放された。
最終的にはA子が高校の教師に相談して、爺さんも隠しきれないと観念し、
親族の前で土下座して謝った。(*2)
A子が結婚してB子と兄が出来たが、DVから逃れるために離婚して、
旅館に住込みで就職したため、幼かったB子とB兄を実家に託した。
その後、再婚してA夫との間に子供が生まれ、落ち着いたのでB子B兄を引き取ろうとしたが(A夫と養子縁組した)、爺さんが20歳になるまではうちで育てると言って渡さなかった(爺さんと養子再縁組)。だからB子は爺の元で育った。
爺がそのまま大人しくしていれば良かったのに、B子にも痴漢行為をしたため、B子が大伯母(A母の姉)に相談し、大伯母がA子に伝えたところA子が激怒した。
痴漢程度だったので爺は否定したが、周囲が信じずにA子の誘導的な問い詰めをB子も肯定し、その内容で代弁的な証言をした。B子が成長して弁護士に告白し再審→無罪となった。
2019年1月8日に、国家賠償請求は棄却の判決。
(*2)爺さんは合意の上と言っているが、A姉は強姦と証言。
始めは無理矢理で、扶養されているため次第に諦めたというのが実情ではないだろうか?
また小学5年生の子に自分の母親への裏切り行為をさせるような事は、
義父の立場的にも、普通の大人としてもおかしい。
 

at 00:18, inking, ニュースに関して

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大阪国際がんセンター 2

前回、と言っても約半年前ですが、大阪国際ガンセンターの外観と周辺環境を中心に書いたので、今回は内部を中心に続報を書いてみます。2018年春に、病院に近接する重粒子センターも動き始めて心強いです。

 

玄関

玄関

 

ホール

ロビー

 

エスカレーター

エスカレーターのある吹き抜けも広々しています。

 

2階

外来受付前

 

説明

PHS貸し出しでメール呼び出しサービスがあるらしい

(私は使わずに診察室前で待っていましたが、席を外していても良いようになってます)

 

返却

携帯の返却BOX

 

カフェ

カフェとコンビニがあり、他にレストランもあります。

 

会計

カフェ内部に診察待ちの状況が解る、ディスプレイがあります。

会計は以前からこういうディスプレイが使われていたが、

診察の進行状況が解るのは便利。

 

地下鉄

地下鉄「谷町4丁目駅」まで、地下通路が繋がっているので、

北方向へ帰る人はやや遠回りになるが、雨の日は濡れずに行けて助かるでしょう。

 

自分が最初に、大阪府立成人病センターに行って以来14年ですが、病院本体は老朽化して、隣に「健康増進センター」という用途不明瞭な新築ビル(後に閉鎖)のあった成人病センター時代から見ると、夢のようにスッキリした状態になりました。

また大阪城天守閣がそばにあるのが、やっぱり好きだなあ。

入院は嬉しい事ではないが、病室からは天守閣が見えるという、この建物とロケーションは患者を大いに助けてくれると思う。

 

大阪国際がんセンター 公式サイト

■ アクセス(PDF)

 

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at 08:53, inking, 治療経過の概略と病院

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●美しい地球

地球の様々な様子を俯瞰した動画を見つけて、時々フルスクリーンで見ています。
こんなにも美しい地球。互いに血を流す事に繋がる争いは、何としても避けるようにしてほしい。
※この動画を、自分が見直しやすいように上に表示しています。
そのほか時々見直したい記事を「心に残ること・人・サイト」カテゴリーに入れています。
★下記*は、自分で時々見返しているページです。
*『心に残る、こと・人・サイト』(カテゴリー)
★がんの検索で来てくださった方へ。
*『治療経過の概略』(カテゴリー) 
 

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at 12:24, inking, 心に残ること・人・サイト

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大阪国際がんセンターさん「ありがとう」

半年ぶりに『大阪国際がんセンター』に、受診のため行きました。

ブログは、なんと1年ぶりですが、5月にも診察はあったので通院は半年ぶりです。いつも通り、ファイバーカメラで副鼻腔を診てもらってOK!、次の予約は、「1年後で良いですよ」。正直嬉しい!一年に一回なんて普通の人でも、健康診断を受ける回数だもの。

不安いっぱいで、紹介状を持って森ノ宮の古い病院の入り口を恐る恐る入った時を思い出すと、何人もの先生や看護師さんにお世話になった。心から「ありがとう」と感謝します。

今まではCTも定期的に指示されていたが、今回は「撮っておきますか?」ということだったので、ちょっと考えて、「今回は止めときます」。だってだいぶ撮ってるもの。約2年前の嚢胞の手術以前は、たぶんそこ(上顎洞)の観察のために撮ることになっていたのだと思う。だから先生の方から、次はいついつCTをと指示があった。別に自覚症状がなかったので、手術をすることになっても半信半疑でいたが、そのしばらく後に強烈に痛くなって、空き次第となっていた曖昧な予定を、大至急とお願いして、すぐに入院させてもらった。もしCTを撮っていなかったら、突然の激痛に驚くはずで、CTが有用なものだとわかるが、やはり被曝するのだろうから、なるべく間隔は開けるようにしようと思う。放射線治療とその後の半年〜1年に一回のCTのため、相当に被曝済みなのだから。

それにしても、以前の大阪府立成人病センターの時と同じ病院なのに、建物によってこんなに気分が違うとつくづく思いました。新しい病院は、病室から遮るものがなく天守閣が真正面に見えるとニュースにあったが、それは素晴らしいと思う。診察室のあるフロアは低層階だし、方向も違うので天守閣は見えないですが、明るく広々している。他の患者さんと先生の話し声などは聞こえようがありません。「大阪府立成人病センター」時代も、何回かの改装で改善されましたが、2004年頃はカーテンだった時もあって、つい涙してしまうような悲しい話が聞こえたこともありました。本当に環境って大切!

周辺部を含めて写真を撮ってきたので、何回かに分けて載せますね。

今日はとりあえず、外観とほんの周囲だけ。

私の運営している地域情報サイト「北摂なび.com」に内部などを含めた画像を載せていますので、よろしければご覧下さい。

*病院のある大手前は北摂ではないが、広い地域の人に関わりのある病院なので特別に掲載。

 

大阪城

天満橋から行くと途中にちらりと大阪城天守閣が見えます。

 

がんセンター

上層階が入院用の病棟です明るそう。

 

重粒子

大阪城側の大阪重粒子センターも2018年開業予定。

 

堀

大阪城の堀越しにOBPの高層ビル群が見えます。

 

○病院内部、通院帰りに寄り道などなど、続きはまた少しずつ書き加えます。

 

【患者会のHP紹介】

会場:両会共に大阪国際がんセンター

「1・3・5」の会
どの部位のがんでも、また病院がどこの患者さんでも入会できます。

口腔・咽頭がん患者会

頭頸部がんの患者会、病院はどこの患者さんでも入会できます。

 

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at 13:19, inking, 治療経過の概略と病院

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永山裕子さんの水彩画と「黒い瞳」

水彩画家の永山裕子さんのFBで、永山作品と「黒い瞳」を編集した動画を見ていたら、なんと、これはロシアの90歳の女性が(Maria Krutikovaさん)作成された動画だとのことでした。フルスクリーンにすると、絵の中の空間に引き込まれて、現実を忘れられる。
3月に受けたPET検査と血液検査の結果を聞きました。元の患部が光ってるとのことで、5月にCTも受け、その結果によっては生検もすることに・・・。花粉症だから炎症になっているせいだったらいいんだけどね。右頸部のリンパ節もいつも腫れているので、エコー検査をして、生検のためにチクっと針を刺されました。その結果は5月末の診察で知らされます。3度目の退院が2005年の事だから、もう10年も経つのに・・いい加減に、病院との長くて深いお付き合いから開放してほしいけど、検査をサボって再発したら誰も面倒見てくれないもんね。
帰ってから、この動画を見て、一時夢の世界に・・永山裕子さんと、動画作者に感謝。
-----2015/04/14の記事:時々見たいので移動したりしています。-----

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at 23:30, inking, 心に残ること・人・サイト

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2017年4月に大阪国際がんセンターがOPEN!

大阪府立成人病センターで、久しぶりの診察でした。最近後遺症の範囲が狭まった代わりにり、回復で敏感になったせいか、痛みやこわばりは強く感じていて、他の疲れがあったりする日は辛い。だけど、これは通常のことなので、診察室ではとりたてて言わないことが多く、「どうですか、変わりないですか?」「ハイ、特に変わりないです。」というやり取りをしてしまいます。頚部のリンパ節の腫れ具合もあまり変わらないのですが、必ず触診されます。そして、ファイバーで鼻の内部を見てもらいます。自分では見れないし、入院中に(まだ治療を始めたばかりの頃)、副主治医のU先生に「見られますか?」と聞いてもらったけど、チラと見ただけで、恐ろしくて「いえ、いいです。」と答えてしまった。いつも通り、会計をして帰るときに、ふと総合カウンターの方に、移転するんですよねと聞いてみました。そしたら、「建物は、もう出来てるんですよ。あと準備だけ!」となんだか嬉しそうな感じで、模型の置いてある場所を教えてもらいました(玄関と入院予約窓口の間)。チラシももらったので、できているなら帰り道だし、途中下車して見てみようと、寄り道しました。オオ!本当に建物は出来ている。各病室に自然光を取り入れるためか、ナースセンターから多数の病室を見通すためか、十字型を斜めに二つ並べたような、複雑な形になってます。2016年11月竣工、2017年4月開院予定。

新しく、新鮮な感じで「さあ病気をやっつけるぞ!」という気持ちになれそうです。なにしろ今の建物に初めて行ったときは、暗い感じにもショックを受けました。その後10年の間には、少しずつ改装されて、ああ営繕担当の方は頑張っておられるなあと思いましたが、全体の印象は「古びたグレー」から「ちょっと明るい目のグレー」に変わっただけ。

もう一回、旧い病院で診察予定ですが、2017年4月以降は新病院です。

航空写真

大阪国際がんセンターは大阪城天守閣が見える位置!

(これは入院患者には慰めになるね!)

断面図

大阪国際がんセンター断面図

新病院

大阪国際がんセンター北側外観

(設計:日本設計・施工:竹中工務店)

重粒子

大阪城公園側に、重粒子治療施設を建設中です(2018年竣工予定)

(設計:日建設計・施工:鹿島)

写真を撮ったりしていたので、警備のおじさんに、「そこは入られへんよ!。患者さん?病気?まだ開いてないよ、森之宮に行かんと。」から、「駅まで濡れずに行けるんやで〜」など、色々と話しかけられました。「最新鋭の病院やから、もうみんな大丈夫や!あっちの重粒子なんやらも凄いで!」と誇らし気。沖縄で問題発言した大阪府警の隣なので、これこそが大阪のおっちゃんや!沖縄で暴言したのは、ほんまに大阪人とちゃうやろ?と思いました。もちろんゼネコンの中年警備員と、大阪府警のヤング機動隊は違うわけですが・・。大阪人なら「僕らも仕事やねん。気持ちわかるけど、かんにんしてや。」てなことを言って欲しかったね。

 

【追記】2017年11月に新病院の記事:大阪国際がんセンターさん「ありがとう」を加えました。

また運営中の地域情報サイト「北摂なび.com」内に大阪国際がんセンターのページを加えました。

*病院のある大手前は北摂ではないが、広い地域の人に関わりのある病院なので特別に掲載しています。
それにしても、4回も大阪府立成人病センターに入院するなんて、思いもよらない体験でした。
よくぞ新しい病院を見るまで、無事に命があった事だと、いろんなシーンを思い出します(涙)。。。

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at 10:17, inking, 医療関連の情報

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『星への手紙』北原敏直詩集

---以前の記事ですが、自分自身が時々見返したいし、検索も多いので上に表示されるようにしています。---
---2010.05.23---


ふとした事から、筋ジストロフィーで15歳でこの世を去った少年、北原敏直君の事を知りました。検索をしてみると、いくつかのブログで彼の詩と、一度は生きる望みを失って絶食を試み、お母様と看護師さんの真心を知って思い直したエピソードが紹介されていました。本当にはっとするような美しい詩です。彼の詩集『星への手紙』は、今は書店やアマゾンでは扱っていないのですが、図書館にありました。彼は短い人生の中で自分の役目を立派に果たしています。こんな詩を残してくれて、ありがとう。

きにしないこと
空の雲のように
どこに流されようと
草花のように
たとえ一年の命でも


15歳の少年が,こんな禅宗の高僧のような心になるまでに、どれだけ涙を流したでしょう。
また、こうも記しています。

「今の僕には、心の支えがあります。
 明日への大きな夢もまた限りありません。
 雪に対しても新しい見方が出来るのです。
 <中略>
 ぼくのゆめは雪のようにきれいに生きることです。


詩集『星への手紙』北原敏直:著、石田 皎:編(1974年、新書館:刊)より。
※石田 皎先生は、この他にも多くの患者(主に筋ジストロフィー)の出版を助けておられます。
 
みなとの空
--- image 空の雲 (夕暮れの大阪港) ---
 
彼の言葉は普段幹に見えている事が枝葉であり、幹は「きにしないこと/空の雲のように/どこに流されようと」だと教えてくれています。そして根は、「雪のようにきれいに生きる」ことだと。こんな気持ちが無ければ、生死の境界線上で、自分の命を見つめることもできない事を。
 
彼のように凝縮した期間ではなくとも、それぞれに与えられた一生に限りがある事は、結局誰しも同じですね。それなのに、人が教育を受ける期間中、学校自体が早期から、有名大学経由の恵まれた就職先を目指す競争の主体になったり、スポーツ界など特定分野での成功を讃えたりしているのが不思議。誰もが、一番大切な事を見過ごして、他の事で頭が一杯になっている。
(私自身、入退院を繰り返し転移や再発の恐怖感が大きかった時、諦観は持たざるを得なかったけれど、こんな奇麗な気持ちでは無かった…教えられました。)

 この他にも次のような詩があります。現在絶版になっているので、引用としては多いかもしれませんが、紹介させて頂きます。

生きているんだ

   この一日 きょうも
   自然は みゃくうつ
   野のかたわらでは花がさき
   朝の光の中ではせみが生まれる。
   そうだ 生きているんだ
   空が 大地が 地球が
   そして ぼくも


わけてあげよう

   よろこびを感じたら
   ほかの人にも
   わけてあげよう
   人生なんて短いから
   自分なんて点のようだから
   一人でも多く
   よろこばしてあげよう
   わけてあげよう
   ちりのような
   もっともっと
   空気の分子のような
   小さなよろこびを
   一人一人に
   わけてあげよう
   ああ早くしないと
   人生がつきてしまう
   点のような自分が
   けしゴムで消すように
   きえてしまう
   今感じているよろこびも
   むだにはできない


目ざめ

   神様を知った時
   心のおくそこで
   なにか小さなものが
   光をはなちはじめた
   それはなみだのごとく
   愛の色にみちていた
   ああそれはきっと
   いまにふくらんでいくのでしょう
   神の心をはなちながら
   その時こそ ぼくは生まれかわるのです
   すなつぶのように
   こまかな波のように



【参考論文(PDF)】
・伝道上からみた仏教教理の臨床的考察:
 北原敏直詩集『星への手紙』をふまえて(皆川広義)
 《国立情報学研究所CiNii》[本文PDF]をクリックして下さい。
 (北原君の幼少時から亡くなるまでの経過と、多数の詩が紹介されています。駒沢大学仏教学部の論文ですが、宗教色は強くなく、  大変読みやすく書かれています。選ばれている詩もすばらしい、貴重な論文です。)

【参照させて頂いたブログ、エッセイ】
 脊髄小脳変性症を友として
 星になった少年
---2010.05.23---
JUGEMテーマ:読書

at 00:19, inking, 心に残ること・人・サイト

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